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「やられたぁ。(笑)」
と常連のお兄さんが満面の笑顔でいった。
「ありがとうございました。これも伊勢さんのおかげです。」
「俺何もしてないし。一度も撞かせてもらえなかったけど?」
と眉毛がハの字になって泣きそうな顔立ちになっていた。
「今日だけじゃないですか。いつも的球と手球がくっついた、びたびたのセーフティでつかせてもらえないのはあたしのほうですよ。(笑)」
「そうだっけ?」
「そうですよ。じゃなくて。いつも、伊勢さんが教えて下さって、今日はその成果がでました。」
「そういってくれると俺も嬉しいよ。それにしても、うまくなったなぁ。」
「いやぁ、たまたまです。ワンゲーム目の①ボール入ってくれて、波に乗れました。撞づらかったから守ろうか迷ったんですけどどっちがよかったんですか?」
「いや、お互いにコンディションが、わかってる状態なら俺も攻める。結果、5連発だ。あの選択は正解だよ。」
「よかったぁ。ありがとうございます。」
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