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「して道太郎や、お主まで千様に何か用か?」
「ぁ?いや、俺が用のあるのは祥だ。…祥、お前は今日から俺の下で忍のいろはを学べとの、お館さまからの命だ」
「道太郎は立派な忍だょ。いい師匠だねぇ」
「…よろしくお願いします」
「おぅッ♪」
クシャクシャ―
「∑わっ」
「しっかり基礎から叩き込んでやるからな?覚悟しとけッ」
彼女はまだこの時、自分も忍になろうなどとは考えていなかった。
彼女が決めるのは、これより7年後のことだった。
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