決意

3/16
前へ
/140ページ
次へ
「して道太郎や、お主まで千様に何か用か?」 「ぁ?いや、俺が用のあるのは祥だ。…祥、お前は今日から俺の下で忍のいろはを学べとの、お館さまからの命だ」 「道太郎は立派な忍だょ。いい師匠だねぇ」 「…よろしくお願いします」 「おぅッ♪」 クシャクシャ― 「∑わっ」 「しっかり基礎から叩き込んでやるからな?覚悟しとけッ」   彼女はまだこの時、自分も忍になろうなどとは考えていなかった。 彼女が決めるのは、これより7年後のことだった。
/140ページ

最初のコメントを投稿しよう!

389人が本棚に入れています
本棚に追加