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二人が出会ってから、ちょうど1年が経った。
ある日、彼女は祥と共に山へ行き遊び回った。
「祥、待ってよー…」
「少し休むか」
ガサッ―
「ふぅー…祥、脚速いんだね」
「(こいつ有り得ねぇ…。こんだけ走ってきてほとんど息上がってないとか…。)ぁ?まぁこの1年、道太郎殿に鍛えられた」
「ハハッ、道太郎のことは御祖父様も一目置いてる?らしいからねー」
ガサガサッ―
「ぁ、狸だぁ♪…∑ぁれ…?」
ガクッ―
「おいっ?!」
立ち上がった刹那、彼女は崩れ落ちそうになった。祥は素早く反応し、彼女を支えた。
「ありがとう…」
「ハァ…何してんの?」
「足ががくがくする…」
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