決意

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彼女は苦笑を浮かべた。 息こそ上がっていないものの、身体は彼女の、その人並み外れた力についていけてなかった。   『ククッ、面白いなお前ら』 「∑∑誰だ?!」 ガサガサッ― 『よぉ童。あん時は鼻垂らして泣いてやがったのに、今じゃずいぶん偉そうにしやがって』 「∑―ッ?!…その目!お前、まさか異国の者か?!」 『ブッブー、異国人ならこうやって言葉が伝わるわきゃねぇべ。…馬鹿か?お前は』   二人の目の前に突然現れたのは、綺麗で中性的な顔をした『人』だった。 髪は漆黒で瞳は翠。口はとんでもなく悪いが、えくぼの浮かんだ笑みは、どこまでも優しかった。
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