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『この世にはな、"善い霊"と、さっきみたいな"悪い霊"がいる。悪霊は、誰かに殺されたりして、怨みから浄土に往けない奴だ』
「…何となくだけど、どっちがどっちなのか判るかも」
『あの童も見えるっつってたか?』
「ぅん…。だけど、ただ見えるだけで何もされたりはしないって」
『…お前に寄ってくるのは、もしかしたら助けてもらえるって思ってんのかもな』
「でも、私には何も出来ないよ?」
『ぃや…それはお前がそう思い込んでるだけだ』
「…ぇ?それってどういう「千」
『…ククッ。千、どうやら保護者のお迎えだ』
杢が妖笑を浮かべると、祥は冷たい目で睨みつけた。
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