3人が本棚に入れています
本棚に追加
此処は暗い暗い心の中
誰もが知らない心の中
僕の心は闇に満ちていた
何をしても普通
誰かを傷つけないように
自分が傷つかないようにしていた毎日
知らないうちに周りから距離をおき
過ごしていた日々
何も目指すものなど無く
ただどうして自分という"存在"があるのか
どこから生まれてドウシテ自分という"感覚"があるのか
どうして
どうして僕は居るのだろう…
此処に…
ただ気づいたら普通に学校に通っていた
ただ何の疑問も無く過ごしていた
人は何故生きているのだろう
何を目的に生きているのだろう
ただ死を待つだけの生き物なのだろうか
何気なく考えていた日々
ある日ある人に巡り会った
その子は僕から見たら太陽のように眩しくて
暖かくて
何かを頑張ろうとしていた
僕には無い"何か"をその子は持っていた
ただその"何か"が分からない
僕が出会ったことのない何か
でも、その"何か"はとても眩しいものだ
僕には触ることが出来ないように眩しい
ある神話のように
僕がそれに近づくと僕の羽は溶けて僕が落ちてしまいそうになるほど
光り輝いて見えた
僕にはなぜないのだろう
なんで………
暗い暗い心の中で迷っている自分
迷路のようにグルグルグルグル…
闇の中をさまよっていた
誰もが冷たく背を向ける闇
でも、君は僕に手を伸ばしてくれた
まるで奥深い暗闇の深海の底に太陽の光が注ぎこんだように
僕の心の中に光が注ぎこまれる
" 一筋の光 "
君は僕の道を照らしてくれた
僕にとってとても大切な光となって
これまで真っ暗な闇だった道が
一気に光眩しい世界になった
僕は僕の心を
暗闇を照らしてくれた君を
暗い迷路から出してくれた君を
守りたい……
そう心に誓った日
僕の心に
僕には無かった光が灯った
人は一人では生きてゆけない
人は自分で自分の人生をどう生きるか
それを探しながら
ひたすら歩む
その短い一生の中で
時間をかけながら大切な"何か"を
見つけるために
自分が向かう眩しい光の世界を
目指しながら……
最初のコメントを投稿しよう!