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リリリリリリリリリリリリrrrrrrr
天気は快晴
そんな日の朝
この部屋ではけたたましく目覚まし時計がなっていた。
それは誰も止めないので鳴り続けている。
「・・・・・・・」
その音に一人の少年が目を覚ました。
その少年は時計を止めようと起き上がり、そして手を伸ばすが、その手は時計には届かなかった。
ピッと、別の人物の手によって止められる。
時計を止めたその人は、おもむろに時計を鷲掴みし、大きく振り上げた。
ゴン
「痛つ」
時計はそのまま、ベットに寝ていた主人の額へと激突した。
目覚ましの持ち主は頭を抱え、悶絶する。目覚ましのほうは少し欠けている。
「何、する・・・スズメ」
目覚ましをぶつけられた本人は、途切れ途切れの抗議の声をあげる。
その表情は、何の感情の写しださない、のっぺりとしたものである
抗議の声を上げ、ベットで悶絶している彼は、九条アキラ
この家の長男であり、この部屋の主である。高校二年生だ
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