王の力

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「俺は…一体」 「お?目覚ましたか?」 アキラは少しだけ首を横にずらす。そこには本を片手に持って病室に座る村田英二がいた。 「全く、心配したんだぜ?いきなりでっかい爆発が何回も続いたと思ったらユメちゃんが必死こいて逃げるとか言い出すし。ひと段落してから出迎えに行ったら二人揃って寝てるし、本当、何があったんだ?」 「…。さぁ、俺も気を失っていたから何が起こったかは分からない」 分からない。それは本当だが、なんとなく予想はついていた。 (サクヤとスズメがぶつかったか。サクヤが負けるとは思えないし、だとしたらスズメは全力を出しただろう。下手をしたら『ラグナロク』まで使ったか) 「それで?スズメは今どこに」 「あぁ、スズメちゃんなら普通に学校に通ってるぜ?」 「普通に…。もしかして、俺は相当寝ていたのか」 「あぁ、三日程」 一番重要な部分をさらっと言った英二にアキラは『銀矢』を投げつけようかと思ったが、『銀矢』を持っていないことに気付く。とりあえず起き上がろうと身体に力を入れる、その時。
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