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僕の父方の実家は千葉の外房のかなり下の方にある田舎町だった。
毎年夏になると車に乗って里帰りをして、お泊まり。
ここは海に面した港町だが、三方を山に囲まれた自然がいっぱいなとこだった。
昆虫観察、採集、魚釣り、川遊び、山登り…
今思いつくだけでも、これだけ書ける。
祖父は趣味で野鳥の飼育や山菜採りをやっていて、その合間に僕を山に連れていってくれたもんだ。
よくやらされたのが、蛇採り。
毎回出会える訳ではないけど、祖父は孫である僕にこれをよくやらせていたなぁ~って思う。
先端が二股になった木の棒みたいな物で、祖父が蛇の頭を押さえつけて、僕がそれを捕まえて麻袋に突っ込む。
噛まれた記憶はないが、今では絶対出来ない!
こうして捕らえられた蛇は天日で干された後、すりこぎで粉にして、祖父の可愛がっている野鳥達の餌となった。
これが野鳥には一番のご馳走だそうだ。
しかも祖父はこの粉を僕のご飯に振り掛け、食べさせてた。
今考えると恐ろしい人だった…
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