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室井「誰か、上の展望台に知り合いはいませんか?」
室井は全員に話しかける。
最初は黙っていたが、その中からすっと手が上がる。
観光客A「はい。上に父と母がいます。」
その人は19歳くらいの女性だった。
室井「じゃあ、エレベーターのドアを開けてもらえるよう連絡してもらえますか?」
観光客A「はい❗」
女性は電話をかける。
室井「みなさん。よく聞いてください。東京タワーに爆弾が仕掛けられました。」
全員がざわつく。
室井「事件解決の為にみなさんに協力してもらいたいんです。お願いします。」
室井は頭をさげる。
すると、今まで黙っていたり話していた人達が上の人達と連絡をとりはじめた。
室井「ありがとうございます❗」
~エレベーター内~
小原「あ~❗怖い❗」
小原はハイスピードで半分まではしごをのぼったがいきなり恐怖感がきた。
小原「う~、高い~。」
その時、上から声が聞こえた。
「お~い‼」
小原「うっ……誰?」
「お~い‼小原さ~ん‼」
小原「なんで私の名前知ってるの?」
とりあえず小原は返事をする。
小原「は~い‼」
「今からロープ降ろすからそいつに捕まれ‼」
下の展望台の人達が、室井の言ったことを上に伝えたのだ。
「届いたかぁ?」
小原「全然届いてないし。」
しかし、小原は一人じゃないんだと安心し、またハイスピードではしごを登りはじめた。
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