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そういえば、っと記憶をたどり、自分の言った言葉に恥ずかしくなり顔が赤くなった。
「まぁそれで、どうしたんだ?こんな所で」
そう言った颯太の顔を見た愬夜の顔が暗くなった。
「…七夕祭なのに私は願い事が…」
「悩まなくていいんじゃない?愬夜の思う心のままで」
「…颯太」
「それが愬夜らしいだろ♪」
すると愬夜はしゃがみ込み小さい声で
「…ありがとう…颯太」
その声はちゃんと颯太の耳に聞こえていた。そして少し顔が赤くなった。
「…書けた♪吊してくるね!」
元気に笑顔で愬夜は桜の枝に短冊をかけた。
「(さて!俺も短冊をかけるか)」
かけて愬夜は心が軽くなったのか桜から離れて走り出した。
「…うん?」
かけようとした枝の近くに一枚の短冊が、かけられてあって、それんチラリと見たら
「あ!愬夜のじゃん!…『本当の恋ができますように!』」
そう書かれてあった。すると後ろの方にも何かが書いてあった。
『颯太の願い事が叶いますように』
「…愬夜」
頬が赤くなった。そして自分の短冊の後ろに書いた。
『愬夜の願い事が絶対叶いますように!』
そうして燃やす時間になり、短冊を集めて火を点けた。そして生徒会の人達皆が願った。
天の川に皆の願いが叶いますようにと…
七夕編~end~
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