第二章

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「さつきー」 親友の真理が私を呼ぶ。 「さつきってば」 真理は、机の上でぐてぇーとする私の前に立ち、顔を覗き込んできた。目がパチクリする。 「もう、起きてんじゃん!ちゃんと返事してよ」 真理は眉間にしわを寄せて、私のおでこをつっついた。 「寝てると思ったよ」 ん~、とよく分からない返事して、 「私も」 真理は、私のおでこをコツンッと指ではじいてから、「あんたが分からなかったら、誰がさつきの事を理解するの?」 神様?と、存在自体を信じていないのに、考えが横切り、なわけない、と頭の中で否定する。 「私、疲れたから代わりに真理が理解してくれない?」 冗談でもあり、本音でもある。私は真理が、「何言ってるの」と言う前に「嘘だよ」と言った。 「……大丈夫?」 「何が?」 真理は少し考えてから、よし、と言うと。 真理は少し考えてから、よし、と言い「一緒にどっか行こ」と発言。 明るげに私の手をとる真理に、私は少し不安になった。 「どうしたの?いきなり」 人に、まともに話しかけるのは久しぶりだ。 「いや~、なんとなくね」曖昧な返事に、ますます不安が募る。 真理が何を考えているのか考えようとするのだけど、頭がボーとするだけで、何も浮かばない。うーん。 数秒後には「何か、考えるのダルいなぁ」と思い始めた。 そして、考えるのがめんどくさくなり、断わる理由も見付からなかった私は「行くよ」と、妥協。 それを聞いた真理は嬉しそうに「ほんと!?じゃあさ……」と話し始めた。 あまりに嬉しそうだから、不純な動機からの罪悪感を感じ、断れなくなった私は真理の言うがままになった。 翌日、真理と私は駅前に行った。 駅前にある映画館は、見た目は古かったけど中は綺麗で映画もひまつぶしにはなったし、その後駅ビルの中で買い物をしたりと、色々なことで私達は時間を潰した。 ファーストフードのお店で真理と食べている時、。
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