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妹は、生まれつき心臓が悪いのだと、お母さんが言っていました。
僕も、お父さんもお母さんも、お医者さんたちも、みんな心臓は悪くないのに。
どうして妹だけが悪いのか、ぼくには判りません。
妹は、小さい頃からずっと、入院ばかりしていました。
毎日毎日、白いベッドの上にいます。
家にはいないし、ぼくも幼稚園で妹の話をしたりしないので、友達は、妹のコトを知らないと思います。
友達っていえば、妹には遊んでくれるような友達がいません。
当たり前です。
妹は、幼稚園にも学校にも、行くことができないのですから。
看護婦さんが、たまにお話してくれるだけなのです。
だから、ぼくが遊んであげなきゃいけません。
ぼくはお兄ちゃんだから、妹の面倒を看てあげなくてはならないのです。
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