Dream1

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詳しいコトは知らないけれど、妹の病気は、すごく重いものなのだそうです。 一生治らないかもしれない。 お父さんとお母さんがそう話しているのを、ぼくは聞いてしまいました。 二人とも、悲しそうでした。 ぼくも、すごく悲しかったです。 妹も、それを知っているみたいでした。 なのに妹は、ちっとも悲しんだりしません。 ジャンケンで負けたら泣くのに、自分の病気には泣かないのです。 妹が強いのか、それとも、小さいから分かっていないだけなのか。 どちらなのか、ぼくには分かりません。 でも、妹はとても楽しそうに笑います。 いつかお外でいっぱい遊びたいって、窓の外を、キラキラした瞳で眺めるのです。 だから、僕は約束しました。 病気が治ったら、いっぱい遊ぼうねって。 僕が守ってあげるから、いつかきっと、たくさん遊ぼうねって。 そう、約束したのです。  
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