Dream2

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白いベッドの上。 ぼくと妹は、二人で一緒に座って、テレビを観ています。 テレビには、大きな観覧車が映っていました。 この前オープンした、新しい遊園地について、やっているのです。 ゆっくり、ゆっくり回る、とても大きな観覧車。 「×××お兄ちゃん、あれ、なぁに?」 妹は不思議そうに、ぼくに訊いてきました。 生まれてから、ずっとずっと、何もない病室で暮らしていた妹。 当然、観覧車なんて知らないのです。 だから、ぼくは観覧車について、やさしく教えてあげました。 説明が終わると、妹は少しびっくりして、それからもう一度、テレビを見ました。 つられてぼくも見ると、今度は観覧車に乗った家族が、映っていました。 こちらへ向かって、楽しそうに手を振っています。 「……あたしも、ゆうえんち、行きたい」 ふと、妹はそんなことを言いました。 その家族が、羨ましかったのかもしれません。 自分は行くことができないから……、そう、思ったのでしょう。 妹の横顔は、ちょっぴり寂しそうでした。 だから、ぼくは言いました。
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