Dream2

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「じゃあ、退院したら一緒に行こうよ! 兄ちゃんが連れていってあげるから」 妹は、目を輝かせました。 「ホント? あたし、観覧車も乗っていいの?」 「うん、なんだっていいよ。 雷魅(いずみ)の病気が治ったら、必ず連れていって、百回くらい乗せてあげる!」 約束だよ、とぼくが言うと、妹はとても嬉しそうに笑いました。 その笑顔が、ぼくはとても嬉しかったです。 二人で笑い合いながら、ぼくたちは約束の指切りをしました。 指を離すと、お父さんとお母さん、それから、お医者さんと看護師さんたちが、お部屋に入ってきました。 今日はいよいよ、妹の手術の日なのです。 ぼくたちのお話が終わるのを、待っていてくれたみたいでした。 時間になり、妹がお医者さんたちに連れていかれました。 手術室へ入っていく妹。 その後ろ姿を、お父さんもお母さんも、心配そうに見つめていました。 けれどぼくは、妹は絶対にだいじょうぶだと、信じていました。 だって、約束したのですから。 必ず一緒に、遊園地へ行くって。 ぼくは両手を合わせて、手術が成功しますように、一緒に遊園地へ行けますように、と、目を閉じてお祈りしました。
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