「プロローグ」

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「あいつらも俺を置いて行かなくったって…」 俺達の班は男子二人と女子二人でできているため、ここで言う『あいつら』とは、その女子二人のことだ。 ここでその二人の女子について触れておこう。 女子その一、『雪奈』 県内有数の組である『柳原組』の組長の一人娘である。 周りからなかなか人気があるらしいが性格がきついので近づく人間は少ない。 一応俺の幼なじみというやつである。 続いて女子その二、『凛』 容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能、親は大企業の社長と言う完璧超人だ。 性格は名前とは裏腹におっとり系で誰にでも優しくできると言うのだから非の打ち所が全くない。 敢えて欠点を言うのならば雪奈と仲が良いことだろう。 ちなみに彼氏はいないらしい。 まあ雪奈と一緒にいたらよっぽどの命知らずしか近いてこないだろう。 ついでに言うと俺は別にどちらも気になっていない。 今は修二と一緒に馬鹿やっていた方が楽しいから彼女を作る気もない。 今までのことを踏まえて、敢えて言わせてもらう。 『俺はBLではない』と…
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