突然の別れ。

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その後もゲームを続け、会話を続けた。 北斗七星はいろんな事を教えてくれた。 チャットについての基本的な事。 会話をする文字の事をレス。 部屋を出る事を落ちる。 会話を無視するのをスルー。 そんな事から教えてもらった。 大富豪についても教えてくれた。 レートの事。 猿の事。 反則の事。 革命の事。 ユリの知らないことを分かりやすく丁寧に教えてくれた。 気付いたら部屋には2人しか残ってなくて、空席にはピーモと熊五郎が座っている。 つまらない雑談をしたり、 お互いの事を話したり、 手札について言い合ったり、 3時間くらい、話ながら大富豪をしていた。 「そろそろ寝るわ。また遊ぼうな」 そう言って北斗七星は落ちていった。 ユリも後を追うように部屋を出る。 出ると此処に戻るんだ。 さっきは見もしなかった右側のリストを見てみる。 ユリの名前がある。 教わった通りレートも書かれてる。 ユリのレートは1382。 1400からスタートって言ってたから・・・いっぱい負けたって事だね。 なんか悔しい。 私は奪われたレートを取り返したくなった。 そしてユリには違う部屋に入ってもらうことにした。 《誰でもどうぞ》と書かれた部屋を探す。 すでに3人集まっているところに入り、席に着く。 すぐにゲームが始まった。
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