奇妙な感覚

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「百科事典さんのレートはいくつなのですか?」 「1800前後だよ」 百科事典さんも最強を目指してるのかな? ユリはまだ1400ちょい。 もしかしてユリと戦うのは不都合なのでは? 「1400ちょいのユリと勝負してたら損じゃないですか?!いいのですか?」 「いいよ、そんな事気にしなくて。楽しく話せたらソレでいいから。」 本当にいいのかな? レートを増やすのをメインにしてる人もいる。 会話を楽しんでる人もいる。 暇つぶし程度にやってる人もいる。 百科事典が私とゲームをしたくないと思ってるような気がして恐くなった。 私は単なる暇つぶし。 レートなんてのに特にこだわりはない。 そうか、私は百科事典に勝たないようにしてたらいいんだ。 私は百科事典との戦いで勝つことをやめた。 あれ? でも・・。 ユリは・・・? ユリの目的は何なのだろ? ユリは最強になりたいかな? ここの世界がすべてのユリに、何か目的を持たせてあげよう。 そうだ。 この世界で恋をさせてあげよう。 私はユリに『恋』を強制させる事にした。 相手は・・・。 そのうち見つかるかな? そんな事を考えながら大富豪を続けていた。 お腹空いたな。 ふと時計を見ると夜の8時になっていた。 《それゃお腹も空くわ・・》 「晩ご飯食べてきます」 そう言ってユリは部屋を出た。
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