突然の別れ。

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しばらく会話をしていると、新しく人が来た。 「ちわー」 りょうが声をかける。 私も急いで文字を打つ。 「こんにちわ♪ヒロシさん」 新しく来たヒロシは何も答えずに席に座った。 「・・・。」 沈黙の時間が過ぎる。 こういう空気、苦手だな。 人と話すのが苦手で、人見知りの激しい私は、携帯の中でも話し掛けるのは苦手だった。 ユリまで人見知りする女の子になっちゃう・・・。 ユリは明るくて、誰とでも仲良く話せる女の子でないとダメなのに・・・。 そんな事を思いながらも、結局話せずにいる。 沈黙を破るかのように、ふいにカードが配られる。 大富豪が始まった。 ゲーム中は会話もなく、少し嫌な雰囲気。 沈黙の中ゲームするなんて・・。 とは思うものの話題を振ることも出来ず、ただ、ゲームをするしかなかった。 1ゲームが終わり、すぐに2ゲーム目が始まった。 部屋から出たい。 そう思ったけど、何も言わずに出ていく訳にも行かないし、どうしたらいいんだろ? 仕方なくゲームを続けていた。
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