酒が人を呑む

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酒が人を呑む

深夜二時、草木も眠る丑三時。 僕は多少の違和感に眼を覚ました。 …あれ?目の前が真っ暗だ。 起きようと身体を捻るが動かない。そして腰には明らかに自分のものではない腕の感触。 僕は恐る恐る顔を上方に向ける。…と、そこには静かに眠る雅親の顔があった。 ~ッ!!!??? そう、平たく言ってしまえば僕は眠っている雅親の腕の中。 …なんて落ち着いてナレーションやってる場合じゃねーんだよ! 何故僕が雅親に抱き枕よろしく抱きしめられてやがるんだ!? 昨日の夜を振り返ってみようか?うん、そうしよう。 前日 夜 僕と雅親と八咫で酒を煽っていた。もちろんチャイナも居たのだが、ウォッカを二口飲むと早々に酔いつぶれてしまっていた。 僕は父親に小さい頃から飲まされていたおかげで少しぐらいじゃ落ちない。 雅親も多少はいけるらしく、僕達と談笑しながら飲んでいた。 …筈なのだが、その後が思い出せない。 なんだ?やっぱあれか?調子に乗ってテキーラを瓶でラッパ飲みがいけなかったのか?それともつまみの微妙に賞味期限が切れてたスルメか?
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