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そう!そのあるものとは野球のグローブだった
「ちょっとボロいけどそこは我慢してくれな」
…………確かにそのグローブは古くて皮も痛んでいた
しかし雅にはそんな事は関係なかった
嬉しくて嬉しくて涙が止まらなかった
「あらあら!喜ばすつもりが泣いちゃったわね!」
雅の母は満面の笑みで言った
「ありがとう。父さん、母さん」
雅はただただその言葉だけを繰り返した
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