貧乏

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ご飯を食べるときは家族5人で食べるのが黒崎家のルールだった 「すべての食材に感謝し、すべての命に感謝し…いただきます」 病弱な雅の父が毎回食事の前にはこれを言う 「いただきます!」 それに続いてみんなもいただきますをする しかし黒崎家の夕飯としてテーブルに置いてあったものとは 『ごはん』 『玉子焼き』 この2品しかなかった しかも玉子焼きはテーブルの真ん中に1つだけ… この玉子焼きを家族5人で食べるのだ 当然おかわりなど誰もしない 食べ盛りの雅にしてみては凄く物足りないものであった
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