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そんな混乱をしてると、いつの間にやら、ヨウさんを取り巻くように知らない人達が出現している。
「…ちょっと、あなた方なにする気……」
私の言葉は誰にも届かず…
一人の男がヨウさんの前に立ち、
迷いも躊躇いも内容に、
ヨウさんの左頬に右ストレートを入れた。
ヨウさんは倒れなかったが、素人目でもキレイに入ったとおもう。口が切れたようで、口の端から血が出てる。
「さすが、これぐらいじゃ、倒れないか。」
ストレートをいれた男が言う。
「!?…っちょっと!何するの?」
私は駆け寄ろうとするが、羽交い締めにされて動けない。
「放して!!」
「ダメだよ。…だって君が居なくなると、ヨウが反撃しちゃうし。」
クスクスと笑いながらいう。
ヨウさんの様に目が笑っていないわけではない。
心から楽しそうに笑っていた。
「アケカちゃん。目を閉じてた方がいいぞ。」
ヨウさんが言った。
……そんなこと出来る訳がない。
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