選択は決意から

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カイはニッコリ笑いながら、言った。 「俺、アケカちゃんみたいな、正義感の強い子…だいっ……嫌いなんだよね。めちゃくちゃ、壊してやりたくなる。」 ……何を? ってか、私が正義感強い? 正義感強い子は、嘘をついて、授業や実習やゴミひろいや掃除をサボりません。あまつさえ、嫌いな男に自分の友人をスケープゴートにしません……。 すみません。 「……別に正義感強い訳じゃないですけど……私も貴方みたいな品のない悪役大嫌いです。お互い両思いで良かったですね。」 私もニッコリと言ってやりたかったが…うまく笑えているかは不明。 ちなみに、気を抜くと膝が笑い出しそうなくらい震えている……。 ちらっとヨウさんの方を見ると、倒れてはいるが、必死に逃げろと言葉を発せずに言っている。 そして、私はそれをサラリと見ないフリをする。
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