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「両思いなんて最高だね。じゃあ、その記念に選択肢をあげよっかな。」
「……選択肢?」
その上から目線……ムカつく!!
「あぁ。2つに1つの選択肢。
面白そうだろ?
まず、1、『ここから逃げる』逃げるなり、助けを呼ぶなり好きにしていいよ。ただ、ヨウはおいていってもらう。どうなるかは…内緒。知らない方がいいよ。」
カイの笑顔は変わらないが……威圧感と恐怖感はカイの言葉をつむぐにつれて強くなる。
「2、『君が人質になる』そしたら、一旦、ここから手をひいてあげるよ。但し人質の取り扱いに保障はないけど。
とりあえず、サクヤとヨウ、風祭組のやつらを苦しめられたらそれでいいから。」
「さぁ、どうする?姫君?」
まるで、りんごとミカンどっちがいい?
という質問のような軽いのりで、私に選択を迫る。
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