選択は決意から

8/13
前へ
/282ページ
次へ
「両思いなんて最高だね。じゃあ、その記念に選択肢をあげよっかな。」 「……選択肢?」 その上から目線……ムカつく!! 「あぁ。2つに1つの選択肢。 面白そうだろ? まず、1、『ここから逃げる』逃げるなり、助けを呼ぶなり好きにしていいよ。ただ、ヨウはおいていってもらう。どうなるかは…内緒。知らない方がいいよ。」 カイの笑顔は変わらないが……威圧感と恐怖感はカイの言葉をつむぐにつれて強くなる。 「2、『君が人質になる』そしたら、一旦、ここから手をひいてあげるよ。但し人質の取り扱いに保障はないけど。 とりあえず、サクヤとヨウ、風祭組のやつらを苦しめられたらそれでいいから。」 「さぁ、どうする?姫君?」 まるで、りんごとミカンどっちがいい? という質問のような軽いのりで、私に選択を迫る。
/282ページ

最初のコメントを投稿しよう!

861人が本棚に入れています
本棚に追加