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「……わかったよ。行く。…人質でも何でもなってあげる。」
「ばっかやろっっ!!」
再び動けなくなったヨウさんに私は抱きつくように側に寄り、
「警察に連絡よろしく。サクヤさんには言わないように!来そうだからね。……ごめんね」
カイに気付かれないように耳元で囁く。
「やっぱり……ね。じゃあ、自分の足で俺の所まで来てもらおうかな。…おいで、アケカ。」
……キモチワルイ。
……コワイ。
……ヤだ。
サクヤさんのばかぁ……。なんで、ここにいないの?
こないだ、俺は実は強いって言ってたじゃん。
私は、ゆっくりとカイに歩く。
「イイコだね。
……じゃあ、この子は預かるよ?でも、はやく来た方がいいかも……俺は飽きやすいから。」
後半をヨウさんに言う。
「そいつに手をだすなよ!」
「…って言われると出したくなるよな。」
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