お姫さまは脱走から

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……ソファーに思いっきり投げられた。 特に、痛みがあったわけではないが……ビックリした。 「おはよ!アケカちゃん。」 ニッコリ笑いながら、向かい側の椅子に座ったカイが言う。 「…こんちにわ…起きたばっかりでまだ、頭がボーっとしてますけど?」 正直に私も話す。 「面白いなぁ。俺が怖くないのかなぁ?ちょっと、寒いみたいだけど。」 クスクス笑う。 わぁるかったね。 寒くなんてないね。 マジに怖くて、震えてるだけですね。 さっっきから、怖いって言ってるっしょ!!……あっ、心の中で叫んでるダケだったかも………。 なぜなら、私は、変な所だけ負けず嫌いだから。 自分で言うなって? 「…怖いに決まってるっしょ!私は普通の女の子だよ。」 「……じゃあ、普通の女の子をイジメる方法はどんなのがあるの?」 私にきくな!! 答えた分だけ私に返ってくるのが、見え見えじゃん!! しかも、怖いって正直に話したのに、スルーされたし……。
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