出会いは葛藤から

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……う~ん…。 「…よしっ。やっぱり救急車をよぶか!一番無難!」 この人がワケアリでも、とりあえずは治療しなきゃだし、私じゃ当たり前だけど無理だし……意識ないし。 と思い、鞄からケータイを取り出す。メール着信があったが、まずはスルーして番号を押そうとしたとき… ガシッ! 「きゃあぁあ?」 ケータイを持っている手をわしづかみされた。 「ドコに連絡いれるつもりだ?」 たった今まで、気絶してた人が起きて、私を睨み付けながら、わしづかみにした手に力をいれる。 「っぅ…痛い!痛い!ってばっ!!」 あまりの痛さに、ケータイを落とす。 ぎゃー今月変えたばかりの新機種なのに~ ってか、なんか、私悪いことした? ちょっと、ムカッとしながら、手を振りほどこうとしたが…びくともせず……。 ……元気じゃん……。 帰りたくなった。 「……放して。私はただ、最終バスを諦めてまで、今あなたに救急車を呼ぼうとしてただけ。」
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