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( ^ω^) 「むむ……」
町を出てから数キロ遠い場所で、すでに彼は困っていました。
先程までの快晴が急にその顔色をかえ、雲が出てきたと思ったらバケツを引っ繰り返したような土砂降りになったからです。
彼は急いで近くにあった木の影に隠れ、今に至るというわけです。
しかし、なぜ彼はわざわざこのようなことをしているのでしょうか。
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( ^ω^) 「まさか雨具を忘れるなんて」
彼はあまり気の利くほうではありません。だからでしょうか、彼は今日の天気を調べませんでした。
その結果がこれです。
彼は恨めしそうに空を仰ぎました。そこには太陽の姿はなく、灰色があるだけです。
雨は時間が経つにつれて徐々に強さを増していきます。
そして時たま、葉の間を擦り抜けてきた雫が、彼の頭を濡らします。
( ^ω^) 「……どないしましょ……」
彼が途方に暮れていると、何処からか人の声が聞こえてくるような気がします。
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