( ＾ω＾)ブーンは徒歩るようです。

１

　
/ ,'з　　「それがいい」

　彼は、いつまでもこうしている訳にもいかないと思い、老人と別れることにします。

　その際に一つだけ気になったことを聞きました。

(　＾ω＾)　「最後に、お名前を教えてもらえませんかお？」　

　老人は胸の内側ポケットから、何かを取出しながら言いました。

/ ,'з　　「荒巻スカルチノフです」

(　＾ω＾)　「僕は内藤ホライゾンと言います」

　「それでは」と、彼は言い、老人に背を向けて歩きだしました。

すると、彼が数歩ほど歩いた時、後ろからあの老人の声が聞こえました。

　「今までの貴方は夢でした。そして今日という日に目覚めました。貴方は今から始まるのです」

　彼はそれを聞いている間、なぜか足を止め振り返ることなく前を見ていました。

　それから数秒後、彼がふと振り返ると、そこには老人がキセルで煙草を吹かしているだけでした。

　老人は美味しそうに煙を吐いています。

(　＾ω＾)　「？」

　不思議なことに、彼の記憶には先ほどの出会いはありませんでした。

　彼は首をかしげ、そして前に向き直ると、また歩き始めました。