自販機

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いつもの自販機の前でキミを待つ。 今年1番寒いだろうと思われる日にキミを待つ。 雪の中キミを待つ。 なんで来ないの? 一時間二時間待ってもキミは来ない。 昨日笑顔でまた明日ねって。 明日も逢おうねって。 だからあのお揃いのストラップ買ってないじゃん。 明日買うって約束したじゃん。 なんで一人で買いに行ったの? 雪降ってるし駅前までは暗いし車の通り多いの知ってるじゃん。 僕の自転車の後ろはキミしか乗らない特等席だよ? だから早く来てよ。 今日はキミより先に雪が乗っちゃってるよ。 なんかね キミの自転車が倒れてた所に花とかジュースとかお菓子とか置いてあるよ? なんでだろうね。 今日メールがいっぱい来たんだよ。 内容は変な内容でさぁ。 宛先間違えないでほしいよね。 まだ来ない? 一時間二時間待ってもキミは来ない そうだった もうキミは来ないんだ きっと十年経っても二十年経ってもこの待ち合わせ場所を通るとあの日の笑ってる僕とキミがこの目に写ると思う。 信じたくなくて 信じたくなくて でも信じなきゃ始まんなくて それでも明日も明後日も 遠回りして帰って飲むつもりもない缶コーヒーを買ってキミを待ってしまう。
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