Act.2 死に際の再会?         ~Long time no see~

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真剣な顔で口を開いたと思ったら一変、やる気のない本当に面倒そうな顔をして投遣りにそう言った。 そう。確かに咎人にとって『さらわれた王女の捜索・救出』など、面倒なことに他ならない。 しかし、言われて気付いたが、こいつを巻き込む……いや、その旅に同行すればれば――。 私は他国の地理をあまり知らない。 それに、この者なら腕も私より達し、何度か剣を交え言葉を交しただけだが、悪い奴じゃないしある程度信頼でき頼りになる。 しかも、手配されてから少なくとも数百年は放浪しているはず… ……あら?そういえばこの者の歳はいくつだ? チラッと顔を見る。 見た目は二十歳過ぎくらい。 耳が少しも尖っていないから、エルフの混血でもない。 ……まあ、そんなこと今は気にしないでいいか。 という訳で、私は思案をやめて奴と笑顔で向き合う。 咎人は、何だ?という顔をしている。 しかし、こちらが何を言わんとしているのか勘ずいているようで、その顔は微かに引き攣っている。 私は耳を塞ごうとしている両手を掴んで止めた。 「これから、お前の旅に同行しようと思う。断っても勝手について行くから……そのつもりでな」    
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