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これには流石に驚いた様で、「何ぃ~!?」と本気で叫んでいた。
~レイアView~
「何ぃ~!?」
衝撃的な新事実の発覚に私は本気で叫んでいた。
しかし、深呼吸して自分を落ち着かせると、一応聞き間違いということもあるのでもう一度聞いた。
「……それは、本当か?」
「おう、本当だ。」
咎人は、何故かまた得意気に胸を張って――揺らし――応えた。
……それから一時間後。
現在、私たちは即席の服を着て森の中を歩いている。
私がもう一度湯舟に入っていた40分程で即席の服が出来た。
「ほれ、出来たぞ」と渡された服は、ショートパンツと短目のワンピースの様な物だった。
着てみると割と温かく丈夫そうだ。
あんなに早く滑らかに手を動かしていたのに、しっかりと綺麗に縫われていた。
これで生きて生けるんじゃないかと思う程の出来だった。
咎人は似たようなパンツに胸元の少し開いたタンクトップの様な服を着ている。
ちなみにもう日が暮れているが、今日は新月なので女のままだ。
辺りは暗いが、服泥棒は足跡を所々残していて、紅緋の経験と第六感というやつで案外早く見付かりそうだ。
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