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人間とは、不思議な生き物で、さっきまではお迎えを心待ちにしていた男も、いざ事が起こると尻込みし始める。容姿はどうであれ、真っ黒に鎌。ベタではあるが、まぎれもなく死神が目の前にいる。
「俺を・・・迎えにきたんです・・・か?」
大和は恐る恐る口を開く。
すると死神少女は、なんとも困った顔をして、
「本当に申し訳ありませんでした。こんな事になってしまって。」
・・・意味がわからなかった。少なくとも大和は、普通のホモサピエンスだ。死神少女に謝られる心当たりはない。
「あの~、どうゆう事でしょうかぁ?」
当然の返答だ。
大和の頭は混乱していた、まさかドリーム○ゲインの如く、間違って死んでしまったとかのオチか。それともただ、迎えにくるのが遅くなったから、という話なのか。
頭の中で試行錯誤を繰り返していると、死神少女が話始めた・・・
「私がもう少し上手ければ、ゲームオーバーには・・・」
・・・上手い?ゲームオーバー?はい?
「ゲームですぅ。今あの世で流行りまくってる、人間育成ゲームですぅ!!」
・・・・・・何ですか、それ?
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