迷い、悩む

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次の日の朝。 僕は昨夜乾いたばかりの制服姿で学校へ向かっていた。 足を踏み出すたびに傷が痛む。 「よぉ!秀才!!まだ生きてん……のか!!?」 ドコッ 「っ……………!!」 校門が見えた時。 本日一発目は回し蹴りだった。 全く無防備だった僕は、簡単に体制を崩し、地面へ倒れる………はずだったのだが……… もう少しで倒れるところで、別の男が僕の体を受け止めた。 だが、その後どうなるか僕には分かっている。 「おっと!秀才君危なかったなー。もう少しで綺麗な顔に傷が付くところだった…ぜ!!」 ドカッ!! 「がっ……!!」 予想通り、僕を受け止めた男が腹部に拳を食い込ませる。 僕は足がフラつき倒れそうになったが、男は肩を組んだまま、離してくれない。 「おう、お前ら!今日は肩を組んでの登校か!!相変わらず仲が良いなぁ!!」 その時、登校指導の教師が僕等の姿に気付き、近付いてきた。 ジャージ姿で筋肉質の…まぁ、何処にでも居るような体育の教師だ。 最近結婚したのか、左手の薬指には真新しい指輪が眩しく光り輝いている。
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