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この時、大野と篠田はゲーセンに寄った帰りだった。
二人の目の前に映る光景。
「な、なん…で………」
何で、加賀見と水野が二人で歩いているんだ?
大野は大きな驚きとショックを受けた。
「あの二人、良い雰囲気じゃねーか?もしかして…」
「う、うるせぇ!!!!!」
篠田の言葉を遮り、大野は叫んだ。
「なっ!?まさかお前…!!?」
突然キレた大野の姿に、篠田は嫌な予感がした。
「…水野の事が好きなのか?……ぐっ!?」
「だからウルセェって言ってるだろう!!?」
ドォン!!!
突然大野から胸ぐらを捕まれ、壁に思いっきり投げ飛ばされた。
「ぐはっ……はっ…はっ……てめぇ、何しやがっ……!!!??」
キレた篠田は仕返しに大野を殴り飛ばそうとしたが、視線を挙げた途端、篠田の表情が固まり、次に恐怖を感じた。
大野の表情は、見たことの無いほど怒りに満ち溢れていた。
やべぇ!!
篠田は震える。
これは只の怒りでは無い。
殺意だ………!!!
大野はゆっくりと加賀見に振り向き、血がにじみ出るまで拳を握り絞める。
「殺す」
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