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「お前はいつも俺の上にいるよなぁ!!」
大野が腕で水野の首を絞めたまま叫ぶ。
「俺がどれだけ頑張っても、お前はいつも上位にいた!!それどころか、お前は俺の大事なものまで取りあげようとする!!俺はそれが許せないんだ!!!」
『大事なもの』というのは多分、水野のことだろうか。
別に取りあげようなんて思ってないし…
っていうか、水野と話したのは一昨日からだぞ?
なんでそれだけで殺意を向けられなきゃいけないんだ。
それに、僕だって一生懸命勉強してたんだ。
そう簡単に抜かれてたまるかよ。
僕はそう愚痴ったが、勿論口には出さない。
出したところで、どうしようもないからだ。
どちらにしても、僕は大野に殺されるんだから。
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