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「いや~っはっはっは♪薬師界のアインシュタインと
呼んでくれてもいいよ」
-彼の言動を見るにどうやらお調子者のようだ-
「本気を出せば、
もっとすんごいのつくれるんだけどねぇ♪
何しろ忙しい身でさぁ♪」
-いや、かなりのお調子者のようだ-
「そうよねぇ~大学内の女の子を喰っては捨て
喰っては捨てて
大変だものねぇ~!!」
!!?
早紀は周囲に聞こえるようワザと大声で言った
「昨日も私の後輩が泣いて電話してきたんだ!!みんなぁ~気をつけてねぇ!!」
「ば、ばか西村!!
んなことでかい声で言うなよ!!」
-そう、
彼は天才的なセンスを持ち合わし
実績を積むエリートの反面、
酷い女癖があったのだ
わざわざ早紀が大声出さずとも
周囲の生徒達はその事を知ってはいるのだが、
当の本人には
まったくその自覚がない-
「あれ?聞こえちゃった?」
「聞こえるに決まってるだろ?
酷いなぁ、
俺はみんなが好きで
平等に接してんのにさぁまぁ新しい子と知り合ったら
以前遊んだ子とはずっと連絡しないから
音信不通になっちゃうけど・・・」
(それを捨てるっつうんだよ・・・)
早紀は軽く小さな溜め息をついた
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