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「それにしても何で先輩はこんなんがいいんだろぅなぁ~?」
隼人を少し離れた所で
全身を舐め回すかのようにジロジロと見つめる
「顔だって俺のが全然かっこいいし・・・」
『・・どういう意味だ?』
彼から受ける
視線の矢の軌跡を
隼人は目線だけで
追いかけている
-確かに怜は相当のイケメン、しかも家が相当な金持ちだった-
「ん? ま・ん・ま♪・」
(相変わらず失礼な奴だな・・・)
「うそうそ♪さっ行こうぜ♪」
隼人の肩に手を掛けながら、目的地まで進む事を足早に促す
『・・・あぁ』
(そういやぁこいつ・・先輩の事まだ好きなんだよな・・・
なのにどうして俺とこんな風に付き合えるんだ?そんなもんなのか?
人間って・・・?)
-そう
怜は先程隼人が告白?を受けていた有木美紅に惚れているのだった-
-普通好きな女が他の男
ましてその相手が自分の友達だったらいい顔はできないはず。
しかし彼はそんなのは気にも止めず、高校から変わらず隼人と仲良くしている-
『・・・なぁ怜・・』
「ん?どした?♪」
『・・・いや、なんでもない』
「は? 変な奴~♪」
(・・・出会った頃から好きだった筈なんだけどな・・)
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