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気だるそうに後部座席で携帯をいじっていた女は、横に座る男の声に驚き一瞬飛び跳ね、前座席にへと顔を出した。
車のフロントガラス越しに映る光景のあまりにもの不気味さに、4人は驚愕する。
「鬼やば…キモすぎ…」
丘だったところから少し離れた場所に、彼らが目的地としていた村があったが、暗闇の中にひっそりと在る村は不気味さ極まりなかった。
やがて男の一人はある異変に気がつく。
「変だな…街灯がついてる…?」
様々な箇所に点々と明かりがついているのが見える。
そのおかげで村を見つける事ができたのだが…
「え?だって[村]だもの、人がいるんだから電気が通って当たり前でしょ?」
女の1人がもっともな意見をゆうが、どうやら勝手が違うらしい。
「…俺達が聞いた話じゃあここは…廃村…だって…。」
「はぁ!?じゃあ何で明かりがついてんの!?」
女は再度問いかける。
「やだ…マヂで鬼怖なんだけど…」
4人は未曽有の出来事に躊躇し、戸惑いをおこしている。
「……いや、廃村だからって電気が通ってないと勝手に決めつける事はないだろ?役場の人間が出入りしてるのかもしれんし、ただ単にそいつらが送電を消し忘れてんのかもしれないだろ?」
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