~日常~ 前田隼人

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そんな彼は大の女嫌い、と言うよりは女が苦手という性質も持っている。 『ふう・・・さっぱりした・・・』 シャワーで汗を流し体を拭きながらパンツ一枚で出てくる彼は、毎年カップルのイベントになると、沢山の女の子達から誘いをうけるが、断り続けた。 稀に男からも誘いをうけたが、当然のごとく断る。 中学の頃から部活、稽古に勤しむ彼にとって、彼女達の相手をするほど暇ではなかったのだ。 ピンポーン 玄関のチャイムであろう呼び鈴が鳴り、実に嫌そうな面持ちで着替えの服を探し出す。 (げ・・・もう来たのかよ。) [隼人~!!行くよ~!?] ドアの向こうから女の声が聞こえる。 ガチャ 『おお~今行くから待っ・・てオイ!?』 急な来訪に急いでタオルを全身に纏おうとするが、明らかに短いので隠れきれていない 。 思わず悲鳴を上げてしまうのであった。 『キャ・・!!』 「・・・何してんの?」 体をよじらせ身構えて必死に裸体を隠そうとする彼を見て呆れ顔をしている女は冷たく言う。
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