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「そういえば、さっきの話に戻るけど、もうすぐ夏休みだよね?部活はどうするの?」
『・・部活って言っても2人しかいない愛好会だからな・・・今年は自主トレって事でいいんじゃないか?』
「やったぁ♪」
隼人の意外な言葉に早紀は飛び跳ねながら喜んだ
『・・・鍛錬はしろよ?』
「はぁい♪」
(真面目な隼人の事だから
去年みたく毎日学校で修行だ…ってなると思ってたけど、まさかそんな言葉が聞けるなんて♪・・・でも・・・なんかちょっと寂しいな・・)
2人は幼き頃、隼人の祖父が開いていた道場の門弟同士であり、中学までは2人とも、剣道部に所属し共に同じ日々を過ごしていたのだ。
・・・そうあの時までは
2人はその後も談笑しながら15分程歩き、街の少し外れた場所に行き着いていた。
目の前には街中にあった建物よりも一際大きな建物が佇んでいる。
ガヤガヤガヤ
オース!!
ザワザワザワ
オハヨ-♪
朝の通勤ラッシュが激しい街中からは少し外れている場所ではあったが、ここは既に彼らが学び舎とする大学の通学路。
周りは生徒達で溢れ、校門の周囲ではその学生達が元気に校舎へと入っていく。
2人もその校舎へ入ろうとした、しかし…
ドン!!!
『っ痛ぇ!!』
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