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「分かった、今日はしてやろう」
ふて腐れて携帯に電源を入れたくらいだった。
「そういや、弭那姉から電話がきたな……」
…………弭那姉?弭那姉?………弭那穂からだと?!
「いつだ?!」
「きゅ~?!」
俺がガバッと起き上がったので、たん太がびっくりしてベッドから落ちた。すまん、
「なんた?急にでかい声出して」
「いいから答えろ、弭那穂は何だって?!」
「知るか、電話とメールしたけど繋がらなくてどうかしたの?って聞いてきたから馬鹿は寝てますって答えただけだ」
「いつ?!」
「一時間前かな……」
一時間前?!
携帯をすぐさま見た。
すると、着信履歴とメールが来ていた。
メールをみる!
“えっと……話があるから家の近くの公園にこれたら来てね。待ってるから”
「………うわ~いてぇ」
「どうした?」
話って好きな相手についてだろ?
俺じゃないし………行きたくないなぁ。傷つきたくないし。
しかも、一時間前じゃん。もういないかもしれないし、そうだ!行かなければ良い……………………………………………………………なんてな。
「悪い、マユ。家事の事はまたな」
「へ?出掛けるのか?」
俺は急いで部屋から出ていこうとする。
「ああ、弭那穂が呼んでるからな。行ってきます」
なぜ俺は今、弭那穂のところへ行くのかは分からない。もう公園にはいないかもしれない。
でも、
俺には分かる。
あいつは多分、公園にいる。俺を待っているのだと思う。
う~ん、もう当たって砕けようかな?
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