おかえり幸

3/10
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
「幸は夏が好きだったなぁ…。」 頭の中では、広い向日葵畑を元気に走り回る幸がいる。 しかし、それは田中幸。 遠い昔の記憶でしかない。 今日、私は初めて唐島幸を見たのだ。 結婚していたことさえ、知る由も無かった。 「おめでとう。」とか言いたかったけど…、ずっと音信不通だった人にいきなり言えるものではない。 誰かに祝福してもらえたのだろうか? 笑っていただろうか?
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!