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「はい、よろしくお願いします。」
いかにも怪しい用務員に二人は素直に、そう言った。
すると、ゆーさは握手を求めてきた。
またもや二人は素直に応じた。
ゆーさは二人の素直さに感動しつつ、
「ハッハッハーッ!それではmeは仕事が残っているのでこれで失礼するよッ♪君たちが用務員室に訪れた際には美味しいお茶を出すからね?それじゃあ、また♪アディオース☆」
と言って、豪快なスキップでその場を去っていった。
その場に残された橘少年と警部補はしばらく茫然としていた。
警部補はポツリと呟いた。
「…この学校って一体…どうなってるの?」
橘少年は疲れた顔をして呟いた。
「…入学したばかりだから…僕にもわかりません。」
入学早々、死体を発見して、事件に巻き込まれるとは。
誰が予想したであろうか。
橘少年は、この場から逃げられるものなら逃げ出したかった。
そんな二人をよそに、いつの間にか、現場に集まっていた生徒達は、浅田に誘導され、自分達の各教室に向かったようだ。
その場に残されたのは警察の人間と、美坂、鹿嶋警部、橘少年、警部補だけだった。
「おい、いつまでそんなとこでボーッとしてる!」
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