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丹念に歯を磨いた後、洗面所から出る。
グズグズはしていられない。
コーヒーメーカーをセットしてから、寝室に戻り、クローゼットからワイシャツとネクタイ、ズボン、ベストを取出し、テキパキと着替える。
着替え終わると、寝室から出て、しっかりと鍵を閉めた。
つづいて、キッチンに向かうと、冷蔵庫から昨夜作っておいたサラダを取り出す。
テーブルに、サラダ、クロワッサンを置く。
そうこうしてる間に、部屋にコーヒーの良い匂いが漂ってきた。
コーヒーメーカーに近づき、お気に入りのマイセンのカップにコーヒーを注ぐ。
さぁ、朝食の準備ができた。
朝はいくら寝坊しても朝食をキチンと採らなくては、体が保たない。
まぁ、この男に限っては寝坊するなんて事はまず、ありえないが。
早々に朝食を済ませ、後片付けをすると、カバンを手に取り、部屋を出た。
もちろん、鍵はちゃんと閉めて。
男の部屋は寮の一番隅にある。
部屋を出ると、早起きの生徒達が挨拶をしてきた。
「美坂先生おはようございまーす。」
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