第1章 兎穴 

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    『シンデレラ こと アリスへ      コレを読んでイるってコトは、灰にまみれているってコトだよネ? ボクの別荘ダカラって、あまり汚さないデ。 因みに、別荘の暖炉の薪は林檎の木ダカラ、イイ香りがスルんじゃナイ? 気に入っタなら、もっと灰にまみれテもイイよん。 ボクに会イたいナら、公爵夫人の元にイッテね   白兎』               …イラッ       ムカムカする     わざと、暖炉の中に落ちるようにしてたんでしょ? シンデレラって『灰かぶり』っていう意味だって、知ってるんだから           意地悪い     …ジャバーウォックの意地悪って、あたしの反応を楽しむ為であって、嫌がることはしない   だけど、白兎の意地悪ってあからさま      
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