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ポカポカ陽気の昼下がり。 香野の飼い猫のミィちゃんが気持ち良さそうに日向で無防備な格好で寝ている。 香野はおもむろに窓を開ける、窓からは気持ちいい風が春の匂いを部屋いっぱいに届けてくれた。 この季節は何故か眠くなるもので、香野も例外なく睡魔に襲われていた。 そして香野がウトウトとし始めた時だった。 ガチャガチャ!バン! 凄い勢いで香野の探偵事務所のドアが開く。その音に驚き香野は睡魔から解放された。そしてミィちゃんもまた睡魔から解放されていた。 開け放たれたドアの前には息を切らした高田が立っていた。高田は警察の仕事が休みなのか、カジュアルな格好をしていた。 香野が高田に話しかけようとすると高田の方が先に話しかけてきた。 「ファントムから犯行予告が届いたそうですね」 何故か興奮しながら話す高田をなだめるように香野は話す。 「まあ、高田さんまずは座ってください」 高田は香野に促されるままにソファーに腰を下ろした。 香野はコ―ヒ―を2杯入れてテ―ブルに置くと片方を高田に差し出す。そして自分のコ―ヒ―を口に運んだ。
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