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「沙希ちゃん、久しぶり!会いたかったよ!」
「私じゃなく屋台でしょ?三田ちゃん。」
「それもある。やっぱり屋台は、沙希ちゃんと行かないとね。なんせ屋台友だから…」
「何か変だよ!まるでサラリーマンのおじさん見たいだよ。」
三田ちゃんは
「そうだね!」
って大声をたてて笑った。
「三田ちゃん、いよいよ明日だよ!」
「うん!じゃあいつものとこで…」
そう言って、三田ちゃんが久しぶりの我が家に帰って行った。
「相変わらずだなあ…」
三田ちゃんの明るさは、夏の太陽のようで、その明るさに、いつも助けられて来た。
だから三田ちゃんが、東京に行ってからも、手紙を出し合って、電話をし合ってずっと連絡を取り合ってた。
悩んでた私に、いつも三田ちゃんは笑顔をくれた。
「三田ちゃん!」
「待った?沙希ちゃん。」
「ううん…今来たばかり…」
まるでデートの待ち合わせをした恋人同士みたいで、私は思わずプッと笑う。
「何がおかしいの?」
「だってさ!」
「沙希ちゃん変!」
そんな会話を楽しみながらゆっくりと屋台に向かって歩き出した。
「ねえねえ、沙希ちゃん。チョコバナナ!」
「ぐえ~、私バナナ嫌いなんだよな。」
「ほらほら、食べて!」「
またやるう~。いつもなんだから…」
三田ちゃんに言うと
「沙希ちゃんごめん。」
「悪いと思ってないくせに!」
「ばれた?」
いつもこんな調子。
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